地域の自助・サポートグループ
流産・死産、新生児死などを含む、赤ちゃんをなくした家族同士が集まり、それぞれの悲しみに向き合い、支え合う活動を行っている団体(自助グループやサポートグループ)を紹介するページです。
◆当事者同士がWEB上で交流できるサイト
◆全国各地でお話会を開催している団体 (2022年7月現在)
*ウェブ上でフリーアクセスできる、かつ、リンク制限について記載していない情報については、団体様の了解は取らずにリンクを貼らせて頂いています。
*ウェブ上で情報が得られた団体について、北から順に記載しています。
*基本的に、自助グループ(赤ちゃんをなくした当事者が運営する当事者同士のお話会)、サポートグループ(医療者など支援者が運営し、当事者同士のお話会を主催)の情報を集めています。
*団体ごとに、活動内容や参加費などに違いがあります。詳細は直接、団体ウェブサイトからお問い合わせください。
*ここで紹介する以外にも、近年は各地で様々な団体・個人活動家が増えてきています。当ページでは、ウェブ上で集いの案内をしている&誰でも参加しやすい参加費設定&高額な有料サービス(個別カウンセリング等)は取り扱っていない団体様の情報を載せています。
北海道
SIDS家族の会北海道支部は、札幌で年4回、旭川で年1回のお話会を開催(流産、死産、SIDSなどの病気や事故で赤ちゃんを亡くした家族が対象)しています。
天使のはぐの会は札幌と苫小牧で集いを開催しており、小さな赤ちゃんのための産着を病院に届ける活動に取り組んでいます。
東北地方
*岩手県の団体
*秋田県の団体
*宮城県の団体
*山形県の団体
*福島県の団体
関東地方
*群馬県の団体
*栃木県の団体
*茨城県の団体
*埼玉県の団体
*東京都の団体
↑「SIDS家族の会」
関東では、北関東地区(埼玉、栃木)、東京地区、南関東地区(神奈川)でお話し会が開催されています。
*神奈川県の団体
「天使のブティック」
↓ かながわ県民センター内で活動、小さな赤ちゃんのための産着を作り病院に寄贈する活動をされています。
中部地方
*愛知県の団体
*三重県の団体
*岐阜県の団体
*長野県の団体
*山梨県の団体
*石川県の団体
*福井県の団体
天使の母の会福井
関西地方
「関西遺族会ネットワーク」
関西地域での遺族会を検索できるウェブサイト、赤ちゃんの死に限らず、状況別の遺族会を検索できます。団体同士の交流・勉強会も行われています。
*京都府の団体
「SIDS家族の会」
↑ 近畿地区では、京都、大阪、和歌山などでお話し会が開催されています。
*大阪府の団体
*奈良県の団体
こもれび
*滋賀県の団体
*兵庫県の団体
中国・四国地方
*岡山県の団体
*広島県の団体
*島根県の団体
*徳島県の団体
*香川県の団体
ポコズママの会中四国主催で、ポコズカフェ@高松が開催(不定期))されています。
*高知県の団体
九州・沖縄地方
*宮崎県の団体
*福岡県の団体
*佐賀県の団体
*大分県の相談窓口
*鹿児島県の団体
*沖縄県の団体
◆自助グループ、サポートグループとは?
共通の課題をもった当事者同士が集い、個々の課題に向き合いながら、仲間同士で支え合う活動は、「自助(セルフヘルプ、ピアサポートなども同じ意味で使われています)活動」とよばれています。
自助活動に取り組む団体は、「自助グループ」「セルフヘルプグループ」「ピアサポートグループ」などとよばれています。自助グループの活動型を基本としつつ、運営は当事者ではなく支援者(医療機関や行政機関、専門職の個人など)が行っているのが、「サポートグループ」とよばれる団体です。
赤ちゃんをなくした家族同士が集う場を作りたい方、現在運営されている方も、活動の基本形は「自助活動」になると思うので、「自助グループ」運営に関する基本的な知識・情報を得ておくと良いと思います。
下記のサイトは、「自助グループ」運営に関する基本的な知識・情報がわかりやすくまとめられています。
死別後しばらくの間、多くの親御さんにみられる心理的反応として、「妊婦や子連れの家族を目にしたり、亡くした子供のことを話そうとすると、あの子がいない、という喪失の現実に直面し、圧倒的な悲しみや怒り、強烈な痛みが湧き上がってきて、自制できず泣いてしまう」というものがあります。
外に出れば、悲しみを呼び起こす刺激はそこら中にあるので、多くの親はその痛みや、泣いてしまう状況を回避するために引きこもりがちになります。引きこもる期間は人それぞれに違いますが、周囲が思うような数週〜月単位ではなく、半年、年単位になる方が多い印象です。
すなわち、子供を亡くした親は、それまで所属していたコミュニティーの場や人間関係を維持することが困難になり、子供だけではなく、その人のもつ「社会性(友人、近所の人との付き合い、元々の役割や職業)」「居場所」を失うことも多いのです。
1人で、家族のみで、子供を亡くした悲しみに向き合うことはとても難しいことです。夫婦それぞれでもグリーフへの対処法は異なるので、そこで食い違いが生じ、夫婦関係に亀裂が入るケースも珍しくありません。
孤立した親にとって、同じような体験をした当事者同士が集まる自助グループは、大きな支えになります。自助グループでは、それぞれの体験や感情を、互いに否定・批判・評価することなく、互いに聴き合う(話せない方は聴くだけでもよい)活動が行われています。
(直接、グループで話すのが困難な時期は、ウェブ上で当事者と交流できるサイトを利用したり、個別のカウンセリングを利用する等の方法もあります。)
仲間に出会うことで、苦しんでいるのは自分だけではない、と気付けます。
先を歩く仲間の姿を実際に見て、経験談を聞くことは、もしかしたら私も何とか生きていけるのかもしれない、という小さな希望につながっていくでしょう。
参考文献)
遺族のセルフヘルプ・グループの実際と課題 ―子どもを亡くした母親の語りより―
龍谷大学短期大学部 黒川 雅代子 人間福祉学研究 第3巻第1号 2010. 11