職場復帰に向けての準備

◆職場復帰について

赤ちゃんをなくした後、どのように職場復帰をするか、赤ちゃんのことをどのように伝えれば良いのか、苦しい気持ちを抱えながらやっていけるだろうか等、多くの人が様々な疑問・悩みを抱えています。

この問題に一律の答えはなく、それぞれの仕事や経済状況、体や心の状態に合わせて、職場との調整、復帰のための準備を丁寧にしていくことが大切です。

職場とどのようにコミュニケーションをとっていくと良いのか、このテーマについてまとめられた記事を下記にリンクしますので、参考にして頂ければと思います。

職場の方へ

赤ちゃんを亡くされたママやパパは、深い悲しみが癒えないまま、職場に復帰します。職場の周りの皆さんに知っておいてほしいことをご紹介します。 声かけ 赤ちゃんを亡くした後に職場復帰する際は、男性でも女性でも大変緊張しています。「周囲にどう説明しよう」「どんな顔をして出社すればよいのだろう」「どんな風に声をかけられるのだろう」などと不安と緊張でいっぱいです。 職場の雰囲気や関係性、相手の性格によって、対応は変わるので、これを言っておけば大丈夫、この対応マニュアルが良いと言えるものは残念ながらありません。しかし、気を付けたい言葉というものもいくつかあります。 たとえば、「大丈夫?」という言葉。第一声としてかけたくなる言葉ですが、「大丈夫?」と聞かれたら「大丈夫です」と答えるしかありません。そうすると、職場では大丈夫な自分を保とうと頑張りすぎるかもしれません。また、同僚には弱音は吐けないと壁を作ってしまう可能性もあります。 「次はきっと大丈夫だよ」という言葉もかけたくなりますが、次を考えられる状況でないことが多いので、できればこのような発言は控えていただきたいと思います。 流産について、「よくあることだよ」という言葉をかける方も多いですが、赤ちゃんは一人一人が大事なお子さんですので、できればこのような発言も控えていただきたいと思います。 普段通り、何もなかったように接してもらうのが良いという人もいらっしゃいますし、周囲から気を使われていることを苦痛に感じる方もいらっしゃいます。声を掛けられることが逆に相手の気持ちを辛くすることもありますので、もし声を掛ける場合でも「大変だったね。役に立てることがあったら言ってね。」と、体調が悪い時には仕事を手伝えることをお話しするくらいに留めることが相手の気持ちを楽にできるかもしれません。

流産・死産経験者で作るポコズママの会

◆管理者などの周囲でサポート・理解してほしい人には、当事者の状況をわかりやすく説明している書籍やWeb記事を事前に読んでおいてもらうのも1つの方法です。

赤ちゃんをなくした家族の多くが、死別後しばらくの間(最初の1〜2年が特につらい)、「赤ちゃん」「妊産婦」「幸せそうな家族づれ」「きょうだい」などの姿や関連するグッズ、関連する話題、コマーシャルなどに触れると、赤ちゃんをなくした悲しみが強く蘇り、感情を抑えられずに泣けてきてしまうという「心の反応」を経験しています。

職場でも本人と丁寧なコミュニケーションをとって頂き、本人の希望を確認しながら、上記の「悲しみのスイッチ」をなるべく減らすような環境・職務への配慮をお願いできればと思います。

周産期グリーフケア情報ステーション

流産、死産、新生児死などで赤ちゃんをなくした家族のための情報を集めたサイトです。

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