間もない時期の過ごし方
赤ちゃんをなくして間もない時期、最初の1〜2ヶ月位の間は、強いショックを受け、混乱していることが多いと思います。起きたことが現実と思えなかったり、感情が麻痺してしまい、表面上は淡々と過ごしているように見える方もいます。
この時期は、自分のからだやこころの状態に注意を向ける余裕もないことが多いのですが、お母さんは産後のからだと傷付いた心をいたわり、ゆっくり休息をとる必要があります。お父さんにとっても、様々な苦しい感情を抱えながら、日常の仕事やご家族との生活を維持することはとても大変なことなので、普段よりペースをおとし、無理のない過ごし方を工夫することが大切です。
一定の時間に食事をとる、寝る、起きる、このような日常行っていることが、難しく感じることがあるかもしれません。周囲にサポートをお願いできる人がいれば、協力をお願いして、家事などの物理的な負担を減らすことも大事です。
赤ちゃんをなくして最初の1〜2年は、さまざまにわきおこる苦しい感情を抱えながら、死別後の生活に適応するために、たくさんのエネルギーを必要とする時期です。無理をせず、焦らずに、少しずつ、日常の生活に取り組んでいきましょう。
多くの親御さんにとって、自分より先に子どもがなくなるという出来事は、全く想定外の、予期しない出来事です。このため、赤ちゃん・子どもとの死別は親に強い衝撃を与え、激しい悲嘆(グリーフ )の反応がひきおこされます。
死別直後の混乱した時期には、自分がどのようなこころの状態にあるのかもよくわからず、周りに助けを求めて良いのだということも頭に浮かばないかもしれません。
まずは日常生活を少しずつ取り戻しながら、そして少し文章を読む余力が出てきたら、グリーフがどのようなものかを知るところから、ご自身の気持ちに向き合っていけると良いのではないかと思います。
*Tommy's ~ Grieving for your baby after a stillbirth
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